IMFが創設した特別引出権には、基軸通貨に変わり得る要素があるようです。

ビジネスマンのための金融資料〜外国為替について〜

IMFとの関係

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IMFは、国際通貨基金のことを意味し、ブレトンウッズ協定をいうもので、創設されたものです。
世界銀行と共に、ブレトンウッズ体制を維持し、世界経済のお金の問題に深く関わる機関となっています。

このIMFにおいても、国際決済のような制度があり、SDRと呼ばれています。
日本語では、特別引出権と言われ、1960年代後半に創設されました。
ドルのような基軸通貨を作らず、世界の通貨量の一定の割合を占めている通貨の平均値を計算し、それを決済に利用しようというものです。
標準バスケット方式と呼ばれ、選べれる通貨の基準は、通貨量全体の1パーセント以上であるとのことです。
この基準から選ぶことができる外国為替としては、ドル、ユーロ、ポンド、円となっています。
こういう平均値を利用する決済手段があるのであれば、個別の通貨を基軸通貨として利用することはない、と思うかもしれませんが、なかなか浸透しないのが、実情のようです。
しかも、IMFは、加盟国の申請などがあれば、財政支援を行うようになっているため、経済の緊急避難先のようにもなっています。
そのため、特別引出権を基軸通貨の代わりに使ってしまえば、救済手段が無くなってしまうとも言え、個別での通貨取引を続けながら、基軸通貨をも設定している方が、より現実的なのかもしれません。

しかし、2008年の世界同時不況以後、ユーロ危機とも言える状況があり、国際金融制度の見直しも必要なようです。
仮に特別引出権の地位向上を図るような意見が大勢を占めるようであれば、国際決済の中心的な役割を担うようになるのかもしれません。

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